提案数5倍・商談機会創出2倍。営業1名でも成果を再現できる体制を確立

目次

企業情報

少人数体制で幅広いマーケティング支援を展開

イノベーター・ジャパン様は、B2B領域を中心にデジタルマーケティング支援を行う企業である。特に「Webサイト構築」を主力商品とし、その後の改善や運用も一貫してサポートしている。SEOやCRMの導入など幅広いサービスを提供しており、顧客企業のデジタル戦略を多面的に支援している。

営業体制としては、正社員の営業担当は1名(斎藤様)のみで、代表の渡辺様と二人三脚で営業を担っている。さらにインターン生が数名在籍しているが、主にバックオフィスや補助業務を担当している。営業担当者は新規開拓から商談クロージングまで一貫して担っており、少人数体制で幅広い業務を支えているのが特徴である。

契約のきっかけ・意思決定背景

経営者の「AI効率化」への強い関心

導入検討の背景には、代表の渡辺様が「AIを活用して業務効率化を実現したい」という強い思いがあった。チャットGPTの無料版をすでに試しており、アポイントスクリプトの作成や顧客リサーチに活用していたが、営業においてどこを効率化できるかは明確でなかった。

「チャットGPTは触っていましたが、営業のどの部分を効率化できるのか分からなかった。そこを伴走して整理してもらえたのは非常に良かったです。」(斎藤様)

この「AI活用を模索しているが、具体的な適用範囲が不明」という課題感に対し、AIセールスくんの支援が合致したことが導入の決め手となった。

課題認識(営業課題・業務課題)

定量的な課題

  • 商談から提案への転換率は 40% 程度に留まっていた。
  • 提案資料作成には平均5時間を要し、営業担当者の稼働を圧迫していた。
  • 顧客とのコミュニケーション時間は週20時間と限られ、提案活動に十分な時間を割けていなかった。

定性的な課題

営業活動は属人的であり、再現性に乏しい状況であった。提案資料作成に多大な時間を取られる一方、顧客との接点を増やす余力がなかった。

「資料作りに時間を取られ、顧客とのコミュニケーションに十分な時間を割けないのが課題でした。」(斎藤様)

また、AIの知識不足も障壁となっており、「チャットGPTは知っているが、他のAIツール活用は未知数」という状態だった。

導入時の懸念と克服プロセス

AI知識不足と情報漏洩の不安

社内での懸念点は「AI知識の不足」と「セキュリティリスク」であった。特に個人情報を扱う営業活動において、外部に情報が漏れるリスクは慎重に議論された。ただし、最終的には「秘密保持に留意すれば大きな問題にはならない」と判断された。

「AIの知識がどれくらいあって、どれくらい進めてもらえるのか見えてなかったので懸念はありました。」(斎藤様)

これに対し、AIセールスくん側からのサポート体制が大きな安心材料となった。Slackでの即時レスポンスやマニュアルの整備により、不安が解消されスムーズに導入が進んだ。

「スラックでのレスポンスが早く、マニュアルも体系化されていたので安心して導入を進められました。」(斎藤様)

ミッション・改善目標

初回商談から受注率を20〜30%改善する挑戦

導入にあたり掲げられた目標は「初回商談からの受注率を20〜30%改善すること」であった。少人数体制の営業において、提案資料の効率化による工数削減だけでなく、成果として「受注率向上」を実現することが重視された。

「AIセールスのプロセスを使いこなすことで、初回商談からの受注率を20〜30%上げたい。」(斎藤様)

これは単なるコスト削減ではなく、売上拡大に直結する成果を目指す挑戦だった。

6. 活動内容(AI導入・改善プロセス)

営業フロー分解とAI適用領域の特定

導入プロセスでは、まず営業プロセスを分解し、「どこにAIを適用できるか」を整理した。そのうえで、提案資料作成・顧客リサーチ・アポイントスクリプト作成といった領域から適用を開始した。

1〜2ヶ月目は営業担当者自身が試行しながら提案資料をAIで作成し、効率化を実感。3〜6ヶ月目には代表も同様のプロセスを活用し、顧客提案資料の質・量を拡大した。今後はインターン生への展開も視野に入れており、マニュアル通りの運用で再現性を確保する予定である。

「代表もAIを使って提案資料を作りましたが、お客さんに刺さる資料ができて満足しています。」(斎藤様)

成果(定量・定性)

定量的成果

  • 商談→提案転換率:40% → 77.8%(約2倍)
  • 提案資料作成時間:5h → 3h(40%短縮)
  • 月間提案数:3件 → 15件(5倍)
  • 顧客接点時間:20h/週 → 40h/週(2倍)
  • 売上:700万円(直近の新規案件)

定性的成果

営業担当者は「提案資料作成の工数が減り、顧客とのコミュニケーション時間が倍増した」と語っている。顧客への接点が増えたことで、休眠顧客へのアプローチや追加提案が可能となった。また代表からも「AIで作成した資料の完成度に感動した」という声があがっている。

「提案資料作成の工数が減り、お客様とより多くのコミュニケーションが取れるようになった」(斎藤様)

「AIを使って提案資料を作ったら、お客さんに刺さる内容になって感動した。」(代表 渡辺様)

成功要因・工夫

マニュアル化と即時サポートが定着を後押し

成功の背景には、AIセールスくん側の「マニュアル化」と「即時レスポンス」がある。Slackを通じた迅速なやり取りと、体系的に整理されたマニュアルが現場の安心感を高め、少人数でも効率的にAI導入を進められた。

さらに、導入時期を「新サービスの立ち上げ期」と重ねたことで、既存のフローへの依存が少なく、スムーズに適応できた点も成功要因といえる。

今後の展望

営業領域からCS・既存顧客対応へ拡張

今後は営業活動に留まらず、CS(カスタマーサクセス)や既存顧客フォローにもAI活用を広げたいと考えている。過去案件の整理や既存顧客へのアップセル提案といった領域での活用を模索中である。

「CSや既存顧客対応でもAIを活用して効率化できるのではないか。」(斎藤様)

この展開により、顧客データベースの整理やナレッジ活用を強化し、さらなる収益拡大が期待される。

その他・補足

少人数体制でも成果を出せる示唆

本事例は「営業担当1名」という極めて少人数体制でもAI導入により大きな成果を出せることを示している。特に属人化しやすい提案資料作成や顧客リサーチをAIで支援することで、限られたリソースを最大限活用できることが確認された。他のスタートアップ企業や大企業の小規模チームにとっても有効な示唆となるだろう。

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